- 2010-02-24 (水) 16:38
- お役立ち情報
冬の古寺は静かである。枯葉のなかのスズメの足音が、シーンとした静寂にカサコソとゆれる。そのほのぐらい本堂に、長い人間の歴史を見守ってきた古仏のほほえみが、静かにうかんでいる。すいこまれるようなほほえみである。永遠のなかに没入してしまいそうなほほえみである。
生きていくことは容易でない。容易でないけれど、真冬のほのかな日射しをわが身にうけて、やっぱり生きていることのありがたさが身にしみる。
生きている日々は尊くて、その一日一日は何にもかえられない貴重なものなのである。けれども、その日々にとらわれて、自分だけが生きること、自分が生きている間のことだけで、頭がいっぱいになってしまったら、知らぬ間に事の考えが小さくなり、またもや悩みの起伏にほんろうされる。
古仏のほほえみは、他を思うほほえみである。自分をこえたほほえみである。そのほほえみが、長い年月、世の人に心のやわらぎとはげましを与えてきた。この年のこの冬の一日、古寺に坐して静かに古仏を仰ぎみてみたい。
松下幸之助 (続 道をひらくより)
- Newer: 素直な門出 花の季節は、人それぞれの素直な門出の季節である。
- Older: インターネットを活用しませんか!?
Comments:0
Trackback+Pingback:0
- TrackBack URL for this entry
- http://www.shiso.co.jp/blog/archives/153/trackback/
- Listed below are links to weblogs that reference
- 古仏 冬の古寺は静かである。枯葉のなかのスズメの足音が・・・ from しそうブログ 宍粟ソリューション ホームページ制作~webシステム開発


