2019/12/26

普段、様々な言葉を交わして生きている我々ですが、読み方の複数ある漢字や意味合いが時代とともに変化していった面白い日本語を今回一部抜粋してご紹介したいと思います。
読み方の複数ある漢字
まずは簡単な例文からご紹介いたします。
1月1日は日曜日でお正月なので祝日だ、よく晴れた日だった。
日本人なら誰でも読める簡単な例文ですね、しかし海外の方にはこの文章はものすごく難しい文章になってしまいます。
「日」という漢字の読み方だけで5種類(1日・ついタチ 日曜日・ニチようビ 祝日・しゅくジツ 晴れた日・はれたヒ)もありますので多くの外国人が混乱してしまうそうです。


「生」という漢字の読み方が何種類あるかご存じでしょうか
思いつくだけでも生きる「イきる」生まれる「ウまれる」誕生「たんジョウ」など様々な読み方があると思います。
「生」という漢字には読み方がなんと、158種類もあります。
ひらがな50音のうち「生」という漢字で読めないのは
「か・つ・と・ね・へ・め・を・ん」しかありません。
ほとんどのひらがなを網羅している漢字がこの「生」という漢字なのです。


時代とともに意味が変わった日本語
皆様は「確信犯」という単語を使うときどのような使い方をしますか?
A 悪いことを自覚していながらそれをやる人のこと
B 自分は正しいと思って悪いことをしている人のこと
今ではほとんどAの使われ方が一般的ですが、本来はBの自分は正しいと思って悪いことをする人のことを指します。
言葉の意味としてAの使われ方のほうが一般的になってしまったので、辞書には両方とも正しい言葉の意味として掲載されるようになっています。

このように時代とともに意味が変わってしまった言葉もたくさんあります。
ほかに「貴様」という単語も意味が変わってしまった単語です。
貴様の「貴」とは「貴い(とうとい)」つまり身分が高い人などを指す言葉でありその言葉に様をつけるので本来は位の高い人や目上の人に対して使う言葉でした。
しかし最近では挑発や罵りのために相手を呼ぶときに使われる単語になっています。



皆さんが日常会話でよく使う「ありがとう」という単語も実は意味が変わってしまった単語です。
「有り難し(ありがたし)」というのがありがとうの語源といわれており、もともとは存在が稀である、あることが珍しいなどの意味で使われていた言葉でした。
このように時代とともに意味が変わっていったり読み方が増えていったりした面白い日本語が数多く存在しています。
ここでご紹介した以外にも意味の変わった言葉や複数の読み方が存在する漢字は多数存在しています。
興味のある方はぜひ調べてみてください。